映画『雨を告げる漂流団地』石田祐康監督インタビュー!!

ケイ

こんばんは!ケイです!

今回のギグリーくんクラブは、いよいよ9月16日より全国公開する映画『雨を告げる漂流団地』の石田祐康監督へのインタビューになります!

本作は小学6年生の幼馴染、航祐と夏芽、その仲間たちが取り壊し前の団地に入り込んだことから始まるひと夏の冒険物語で、 少年少女を乗せた団地が大海原を漂流します。
現実からファンタジー世界に観客を連れていく映像手法と、親しみやすいビジュアルで、スタジオコロリドらしい瑞々しさと勢いのある映画となっています!

「団地が漂流する」という設定だけで、なんだか、面白そうですよね!『雨を告げる漂流団地』の石田祐康監督に、制作に関わるお話しをお聞きしました!

ケイ

本作の着想はどういったことから生まれたのですか?

石田監督:「ペンギン・ハイウェイ」(2018年公開)の後、「団地が漂流する」という設定が浮かんですぐに制作に入りました。僕が育ったのは古い日本家屋の平屋だったもので、友達が住んでいた団地やマンションに遊びに行くと、特有のたたずまいや味わいに憧れを抱いていました。本来動くはずのない巨大建造物が動くなんて、あり得ないけど惹かれますよね。 子どもの頃からそういったものが好きだったんです。

ケイ

作品のテーマがあれば教えていただけますか?

石田監督:主人公の航祐と夏芽、特に夏芽の想いにまつわることは、伝えたいことであり、この作品の主題になると思います。誰にでもある「大切な場所」「思い出の場所」が、段々と失われていくことって自分自身にも経験としてあったりするので、寂しい気持ちにどう寄り添ってあげられるか。そんな想いをもって描いていました。

ケイ

団地がとてもリアルでスケール感がありましたね!

石田監督:実は僕自身、団地に住んでいるので、もちろん実体験も参考にしましたが、59年に整備され、東京都内ではマンモス公営団地として有名だったひばりが丘団地を、航祐と夏芽が育った団地のモデルにしました。

ケイ

どのような気持ちで観てもらいたい作品ですか?

石田監督:新型コロナウイルス禍でなおさら、人と人とのつながりや絆の大切を感じながらこの作品を制作していました。多くの世帯が共に暮らした団地は、それを象徴する一つの例えだと感じています。作品を観てくださった人たちが楽しかったり、つらかったり、忘れられなかったりする記憶と結び付いた場所を思い出してくださったら十分ですね。

ケイ

それでは最後にお客様へメッセージをお願いできますでしょうか?

石田監督:自分が大切にしていた場所、育った場所、そういうものに想いを巡らせながら描いていました。観てくれた方が自分なりのものとして思い出して、持ち帰ってもらえたらうれしいです。できれば映画館の大画面でぜひ観ていただきたいです!

ケイ

石田監督、ありがとうございました!

映画『雨を告げる漂流団地』は、遂に今月9月16日(金)より日本全国ロードショー&Netflixにて全世界独占配信!ぜひ劇場でご覧ください♪

映画公式HP:https://www.hyoryu-danchi.com/
映画公式Twitter:https://twitter.com/Hyoryu_Danchi

<監督プロフィール>

石田 祐康 Ishida Hiroyasu
1988年生まれ。愛知県美浜町出身。京都精華大在学中の2009年に発表した自主制作作品「フミコの告白」が第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞などを受賞し、注目を集める。11年、スタジオコロリドに参加。「陽なたのアオシグレ」(13年)で劇場デビュー。長編アニメでは初の監督作品「ペンギン・ハイウェイ」(18年)が第42回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞、第22回ファンタジア国際映画祭今敏賞(ベストアニメーション賞)を受賞。

Twitter:https://twitter.com/tete_hiroyasu